部員ブログ

リレー日記第8回 ドリーム 「こちらヒューストン」

かなりの期間滞ってしまっていたリレー日記ですが、せっかくなので海外留学の体験について書こうと思います。

先日、私はアメリカのテキサス州に海外実習に行ってきました。

海外ポリクリにはいくつか行き方がありますが、主なものには

①診療科の先生の紹介による留学(6年生の5、6月の選択期間)

医学教育振興財団による英国留学

③順天堂提携施設における留学

などがあります。
今回私が応募したのは、②の英国留学です。これは財団と大学から20万円の補助金が出て、オックスフォード大学を始めとした英国大学に留学できる制度です。
「オックスフォード」と「20万」の響きに憧れて、4年生くらいから着々とIELTSの勉強を進めてきましたが、このプログラムに選ばれるのは学内でわずか2名。IELTSの成績が非常に優秀(でなければいけません。
(実際に行ったのは、TOEFL IBTで115点以上取るような人)

残念ながらその2名には選ばれませんでしたが、その面接受験者を対象に③の提携施設(MDアンダーソン、英国ニューキャッスル大学、北京大学など)に行かせてくれるというプログラムがあり、それに拾ってもらうことが出来ました。しかも申し訳程度に補助金も出るということで、行かない手はありません。(IELTSの受験料で消えたのでプラマイゼロ)

さて、今回僕が行ってきたのは米国テキサス州ヒューストンにあるTexas University MD Anderson Cancer Centerという施設の白血病科です。ここは大規模ながん研究センターで、全世界から研究者や医師が集まってくるそうです。実際、アジアやヨーロッパなどから来た実習生とも一緒に回り、友達になることが出来ました。

 

話には聞いていましたが、行ってみて驚いたのはその規模の大きさ!
MDACCの他にも沢山の研究所や病院があり、まるで病院の街です。


さらに実習をして気づいたことは、医師の働き方が全然違うこと!
アメリカではNurse Practicioner やPhysician Assistantといった、医師と看護師の中間職があり、診察や処置なども分担してやっています。薬剤師も処方の支指示を受けるだけだけでなく、用量などを医者に代わって調整するそうです。

ということで、日本と違って分業が進んでいて、医師の担当する仕事が限られています。また働き方に関する意識も日本と違い、みんな仕事と家庭、自分の時間を同じくらい大事にするので、スタッフは大抵5時には帰ります。羨ましい。

またMDACCは最先端の専門施設であり、化学療法をするにしてもたくさ
ん臨床試験が走っていて、日本では聞いたこともない新薬や治療法がバンバン効果を発揮していました。

さてヒューストンといえば、宇宙、航空、石油の街として知られています。「Houston, we have a problem.」というシリアスなフレーズはよく知られていますが、アポロ計画からISS計画まで、名だたる有人宇宙飛行計画を地上から支えてきた、NASAジョンソン宇宙センターがあります。(写真は無重力訓練プール)



しかしテキサスと言えば、カウボーイが馬に乗っているイメージ。そのイメージ通り、カウボーイが暴れ馬を乗りこなす「ロデオ」という競技の大会もやっていました。
(そしてなぜかONEREPUBLICも来た)

NBAやMLBの試合も。

しかし、、、

確かに大きな都市ではありますが、意外とやる事がない。家の周りには病院とバーガーキングとマックしかない。太る。
という事で、1ヶ月もしたら帰りたくなりました。東京のほうが居心地がよかったです。


それはともかく、海外にて実習や生活をしてみることは、自分の視野を大きく広げるチャンスだと今回実感しました。
っていうとファッション留学っぽくてありきたりかもしれませんが、初めから何か具体的な目標をもって留学をする人はめったにいませんし、「行った意味がなかった」というのは実際に行った人しか言えない言葉だと思います。

チャレンジすることに価値があると思うので、皆さんも是非、チャンスを見つけたら行ってみてください。

-部員ブログ

Copyright© 順天堂大学医学部サッカー部 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.